Tass Ygaheiken




「お前の言うとうことはワカラン。」


とベテランの厩務員さんに呆れられてしまった。
わたしゃ勿論日本人なので日常会話は問題ないんだが。
しかし馬のことを話すとき、馬のクセや状態を伝えるときに、微妙なニュアンスを日本語で伝えるのが難しい。


「この馬はレイジーだけど上がアスクすればキープゴーイングしてくれる…。」


などとルー大柴な物言いになりそうなのを修正しながら喋るので、余計に意味のわからない日本語になってしまっているよう。
しかし厩務員さんも厩務員さんで土佐弁を容赦なくブッ込んでお話しされるので、関西人の自分にはなかなか理解しづらいことも。




ところでタッスイガハイカという高知競馬の2歳馬。
これもメンズイクスクルーと同じく初見で「?!」となる難解な馬名。
たっすいが・はいかん?
たっすい・がはい・かん?
Tass Ygaheiken?
日本語のような響きだけど意味が分からないし、もしかしたらドイツ語か何かか?
と考えていたら、実況の橋口アナウンサーが


「タッスイガイカン!」


と流暢にコールされているではありませんか。
まさか「ハ」を「ワ」と読ませる馬名が登場するとは。
エガオヲミセテ以来の衝撃やね。
タッスイガハイカンは土佐弁で、高知競馬ご当地デビューの2歳馬ならではの馬名。




昨日は2歳重賞の金の鞍賞が行われましたが、高知競馬では今年2歳新馬戦が17年ぶりに組まれるなど2歳戦が盛んになりつつあるようです。
それに伴い、
タッスイガハイカ
トサノナデシコ
クロシオソダチ
ハリマヤヨサコイ
といった御当地デビューの新馬ならではの馬名が目立ちます。
来年あたりはタタキオブカツオとか、セクシーハチキン、コジャントノンダゼヨみたいな土佐弁全開な馬名がもっとデビューしないかなーと期待しています。





※maki-moritaは神戸育ち