日本の競馬とオーストラリア競馬の違い、
ショックを受けたランキング・トップ20発表。




【20位】 布製の手綱
ガッチリとハミを掛けていくオーストラリアではゴムのグリップ手綱が主流。 布製の手綱でどうやって馬を抑えこむのかと心配したけど、日本の馬はとてもハンドリングし易く調教されているので問題なしです。




【19位】 馬房が狭い
あまり馬房が広すぎると馬が不安がってしまう、という理由らしい。 なるほど、とは思うけどもし馬が暴れた際に厩務員さんの逃げ場所がないのが怖い。 オーストラリアでは、厩舎のエース期待馬であるほど、広くて日当たりの良い開放的な馬房を与えられるようです。 文化の違いやね。




【18位】 馬栓棒
「ませんぼう」、コレの外し方がわからなくて数分格闘してたら、心優しいNさんが教えて下さいました。 馬が潜ろうとしたり、頭をぶつけたり、脚を引っ掛けたりしないかと、見慣れないうちは心配になります。




【17位】 騎乗してから腹帯締め
おそらく外国からやってきた乗り役すべてが、まず最初に戸惑うであろうことがコレ。 これは人も馬も、慣れの問題。 跨がってから腹帯を締めようなどと馬上でゴソゴソ動くと、オーストラリアの馬ならどこへ飛んで行くか分からない。 ところが日本の馬は慣れているせいか、特に気にすることも無く普通に歩いてくれる。




【16位】 元気でイキイキとした馬たち
これだけ数多くレースに使われているのに、ガタがきてる馬、どこか歩様のおかしい馬というのはほとんど見あたらない。 やはり進上金が担当厩務員さんにも入るという日本独特のシステム上、「オレの大事な馬」という意識が強く、ほんとうによく手をかけて面倒をみられている印象。 オーストラリアじゃ自分とこの馬がレースで勝とうが負けようがステーブルハンドの給料には影響しませんから。 「ここを痛がってます!具合が悪いです!」などと報告しても聞いてないフリされますからね…。




【15位】 お行儀の良いお馬さんたち
レースにおいてまず衝撃的だったのは、スタート前の輪乗りでしょう。 出走馬がみんな行儀良くグルグル回ってるんです。 フリーダムでシッチャカメッチャカなオーストラリアでは考えられない話。 向こうの乗り役のレベルが低いこともあるんでしょうが、やはり馬が普段からきちんと調教されているためでしょう。




【14位】 終始ヒマそうな誘導馬
お行儀の良い輪乗りもそうだけど、返し馬も楽チン。 みんなスーッとキャンターでスタート地点まで問題なく行ってくれる。 誘導馬のクラークに牽いてもらわないとゲートまで辿り着けない癖馬がオーストラリアにはゴロゴロと沢山いるけど、日本の誘導馬なんてまるで仕事する必要ないもんね。 レースより先に、まず無事にスタートを迎えさせることで相当の神経を遣わされるオーストラリアと違って、日本では若馬の新馬戦でもない限りまずその心配は無い。



【13位】 バケモノ級の暴れ馬
多少ヤンチャで手のかかる馬はいるけど、どれもこれもが常識の範囲内。 バケモノみたいな異常な馬はいない。 やはり日本のほうがゲートや調教の審査基準が厳しいためでしょう。 たとえばゲート内でちょっとでも暴れたり立ち上がったりすれば、すぐに再審査。 それを野放しにしておくのがオーストラリア。




【12位】 1頭につき1人で信頼できるゲート係員
経験あるスタッフが出走頭数ぶんの人数をきちんと確保できているのは、ほんとうに有り難いし安心できる。 馬の扱いもよく知らないシロウト同然の係員やスターターを雇わざるを得ないのがオーストラリア。 我慢に堪えかねたジョッキーが、スターターに対し文句を言ったり暴言を吐いたりなどという状況は日本では皆無。 繰り返すけど、スタートを迎えるまでに余計なことに神経を遣わされずレースに集中できることが、ジョッキーとしては本当に本当に助かります。
オーストラリアよ、見習え!




【11位】 耳を絞って怒る馬
人間が近づくと、耳を後ろに絞ってカッと威嚇し、噛みつこうとさえしてくる馬が日本には比較的多いように感じます。 オーストラリアでは一部の牝馬のみで、ずっとフレンドリー。 開放的なヤードでストレス無く過ごしているためでしょうか。 オーストラリアが日本に優っている、数少ないポイントのひとつ。




【10位】 どろんこ馬場
話には聞いていたけど、雨が降って重馬場になるとタイヘン。 泥という泥が容赦なく飛びかかってきて、その度に重ねたゴーグルを一枚ずつ慎重に剥がさないといけない。 クソ忙しいレース中にそんなチマチマした作業出来るかあ!と乱暴にバッと外そうとすると、重ねたゴーグルがまとめて全部取れてしまうという災難に。 バイザーも慎重かつ一気に外さないと、鼻のとこで引っかかってフガー!フガー!と呼吸困難で死にそうになった。 この一連の作業はいまだに慣れない。




【9位】 ボタンを押す騎手
芝のレースと深い砂のレースでは、馬の走り方がまるで違う。 初日はとにかく馬を上手に追えなくて戸惑った。 腰やら下半身でガッツリと押し出してやらんと動かないしリズムが合わない。 オーストラリアでは滅多にやらんけど、所謂「シッティングプッシュ」や「的場ダンス」と呼ばれるあの乗り方も多用する。 ちなみに高知のジョッキー間ではその乗り方を 「ボタン押しよる。」 「あいつ、またピョコピョコと尻でボタン押しよるわ。」 などと表現するのが面白い。




【8位】 礼儀正しいジョッキー
尊敬するリーディングジョッキーから突然 「すいません森田さん、次のレースの馬よろしくお願いします!」 などと言われ、「は?何のこっちゃ?」 と曖昧な反応でポカーンとしてたんだが、どうやら他人が調教に乗ってる馬に自分がレースで騎乗する場合、必ずこうして挨拶するらしい。 なんとまあ礼儀正しい社会ですこと。 トップジョッキーが他人の馬をかっさらって行くのは、実力社会のオーストラリアじゃ当たり前。 ましてモリタ程度の三流ジョッキーなんか、誰も気を遣われず挨拶なんてされんわ。 高知のトップであるN騎手からいきなり頭を下げられて、わしゃ面喰らってしもうたよ。




【7位】 女性騎手☆の−1kg
先日ミシェル・ペインがメルボルンカップを勝ちました。 オーストラリアでは女性のジョッキーは当たり前のように活躍しているし、男性と比べてハンデを感じているとは彼女達自身は微塵も思ってないでしょう。 そこは各地方競馬組合のいろいろな思惑があるのだろうし、自分などが余計なことを言うのは避けるべきでしょうが、このルールはなくしていいと思う。 もし自分が女性騎手だったら、こんな差別はいらない。 同じ土俵で、同じ条件で勝負したい。




【6位】 ジョッキー自ら装鞍
まさかと目を疑ったが、自分でやるのか…。 原則として、ジョッキーは検量室から出てはいけないことになってますから、オーストラリアでは。 人手が足りなければ、他の厩舎の馬でも装鞍を手伝ったりと、皆で助け合っているのがまた印象的。




【5位】 寝て、乗って、寝て。
調整ルームの隣が検量室…、コレがどういうことか分かりますか。 自分のレース直前まで自室で寝てられて、起きてすぐ検量、最後のレースが終わればソッコーでシャワーを浴び、ものの30分で自室のベッドに戻りグーグー寝れるんです。 考えられん…。 「海外ではレース直前まで外でショッピングしたり、ビーチでのんびり出来るんです。」 などと調整ルームの存在を疎ましく言う日本のジョッキーがいるけど、あなた分かってませんね、調整ルームの存在がどれだけ便利か。 外部の余計な誘惑から遮断されて集中できるし、サウナは24時間いつでも入れるし、洗濯や掃除などはルーム常勤の奥様方がやってくださるんです。 まさに至れり尽くせり。




【4位】 玄関でスッポン
レースを終えて調整ルームへ戻ると、玄関で常勤の奥様方が待っておられるんです。 「あたしらが洗濯するから早く服を脱いで」と。 女性の前で裸になるのは失礼ですから、端っこのほうで脱ごうとすると、「泥が散らばるから、そこで脱がないで!」と逆に怒られるんです。 私らに遠慮は無用よ、と言ってくださるので構わず玄関でスッポンポンになり風呂場へ直行ですわ。




【3位】 花形の職業
オーストラリアではジョッキーというのはカジュアルな存在。 レースが終わればファンの方に混じってパブで酒を飲むし、「アイアムア・ジョッキー!」と名乗ったところで「は?それで?」という反応でしょう。 ところが日本へ来た途端、ファンの方にいきなり握手を求められ、色紙にサインなどという初体験までさせて頂きました。 あらためて、騎手というのは花形の職業なんだなと感じます。 夢を壊さないよう、立ち振る舞いには気をつけたいと思います。




【2位】 横断幕
まさかと思ったけど、マイ横断幕ですよ…。 身内が作ってくれたのではなく、地元の有志の方が作成してくださったのです。 パドックを回ってるときにこれを見ると、「ヨシっ!」と頑張る気になりますよね。 あらためて、有り難うございます。






【1位】 牝馬の体型
日本の女性はみんな細すぎる。 なぜなのか。 華奢で可愛い女のコが好きだという日本男児も情けないが。 顔のメイクとかどーでもええから、もっとトモや尻にバーンと肉つけてナイスバデーじゃないとセクシーとは言えんじゃろ。 ウチの奥さん見てるのに大丈夫かコレ。





今週の高知競馬・森田牧広騎手。
あのね、


2、3着で多く入着を稼ぐ調教師は腕が良いといえるけど、
2、3着が多く勝ちきれない騎手は腕が悪いんです。


これは覚えておきましょうね。
調教師とちがって、騎手は1着にならなければ意味がないから。
レース中どこかで何かしらのミスをしてるから勝ちきれないんです。




14日11R フリークウェーブ 2着 10人気
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15日8R キタノナガレボシ 2着 3人気
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