「ほ、本命馬での信頼性はありませんが、たまに中穴を持ってきます、ハイ…。」
と紹介式で語った高知の森田牧広騎手。




確かにコイツはそうだわ。
本命馬ではしょうもない騎乗ばかりする。
かといって毎回ハデに着外に飛ばすワケでもなく、馬の力で着に残したりもするので、モリタだからといって端から切りにくい。
人気薄の差し馬では用ナシかと思いきや、たまに3着あたりに持って来て三連複に絡んで邪魔をする。
それならばと「三連単モリタ3着付けで勝負や!」というときに限って、見せ場なく沈んだり。
とにかく騎乗ぶりが安定しないので、馬券を買うファンからすると鬱陶しくてしょうがない存在でしょう。




高知競馬を観ていればすぐ分かるけど、やはり赤岡修次騎手の安定感、信頼性の高さはすごい。
特別スタートから押していくわけでもなくジワッと先行させ、向正面でムリなく徐々に加速し気がつけば4角で先頭という、実にソツのない安定した勝ちパターン。
また、抜群のスタートセンスから確実に先行させ有利なポジションを奪う永森大智騎手の今季連対率は4割を超え、こちらも安心して馬券を預けられる。




よく 武豊はウマに恵まれているだけ。」 などとトップジョッキーの陰口を叩く人がいるけど、何も分かっちゃいない。
実力馬に騎乗し、
ソツなく誘導し、
確実に勝たせる―――。
コレがどんだけ難しいことか、アンタたちはこれっぽっちも分かっちゃいない。
トップジョッキーは例外なく、皆それが出来る。




森田が日本初勝利を挙げた馬ビービーブレインが、今週はベテラン西川騎手が騎乗して勝ったけど、終始安心して観ていられるレースぶりでした。
わずかに出負けして明らかに動揺し焦ってコース取りも強引になってしまった、先週の森田とは大違い。
このへんは単に技術面の問題でもあるけど、やはりジョッキーとしての度胸の問題でしょう。




紹介式で 「本命馬での信頼性は無いけど…、」 などと予め自らへのプレッシャーを下げておこうなどという軟弱な心構えがそもそも間違いや。
そこはブーイングを承知で、


「赤岡さん?大したことない。高知で天下を取るのはワイや。」


とでも宣言してハードル上げるくらいのハートの強さがないとイカンでしょ。


毎度毎度パドックでオドオド余裕の無い森田騎手の顔つきが、さて来週は少しは変わっているのか注目やね。





(緊張して噛みまくりのモーニング展望)