高知競馬のヤバイ話

「ブログ見てます。もっと暴露話書いてくださいよ。」


ファンの方から色紙を頂きましたのでサインをしていると、そうリクエストされたのです。
暴露話…?
というかブログ?
身内だけでコソコソやってるだけのこのブログも、さすがに高知へ来てからにわかに存在が明るみに出つつあるのか。
そうなると余計にヤバイ話は書けなくなるんですけどね。




御上から怒られない程度の暴露話となると…、






【上品な奥様方の素顔とは?!】


検量室内で仕事をされている奥様方、どなたも控えめで上品な方ばかりと思っていたのですが。
とある時休憩のお茶タイム中に横を通りかかると、


金杯は浜中に邪魔された!! 川田は来たけど浜中のせいで…!!」


という耳を疑うような声が。
中央競馬だけでなく休日のパチンコなど、なかなかのギャンブラー奥様も中にはいらっしゃるようです。







【騎手は裏情報で大儲け?!】


地方競馬の騎手はJRAの馬券を買えます。
これは合法。
しかし中央競馬の知り合いから有益な裏情報をゲットしコソコソ儲けてるんではないかと、ファンの方は懐疑的になり安心して馬券も買えないことでしょう。


しかしその実態は…というか、とりあえず高知の騎手はロクに馬券が当たらん。
自分の滞在していた3ヶ月間、この人ら当たったためしがない。
金をそのまんまドブに捨ててる。


漢気ある性格で慕われているベテランの××騎手は、男の一点買いで大勝負するのかと思いきやコッソリ買い目を覗いてみると、10点以上も手広く薄く買ったにも関わらず結果はカスリもせんという有様。
ファンの皆様ご安心ください、騎手の馬券収支は大幅にマイナスですよ。







【高知競馬はガチ】


よく競馬ファンが噂されるのが「接待レース」というやつ。
たとえば騎手が引退する際、その最後の騎乗レースは他の騎手が「空気を読んで」わざと手綱を引っ張ったり何なり手加減して花を持たせるというやつ。
というわけで昨日の森田牧広の日本最後の騎乗レースはどうだったかというと。



スタート直後に思い切り挟まれてあやうく落馬しかける不利。
この人ら、ガチや。
その前日のレースでは森田が逃げを打ってスイスイ行っているというのに、3コーナー過ぎで早々とN騎手がムチをぶっ放しながら潰しに来たんですから。
せっかくオーストラリアから来てる森田クンの最後だし、ここはひとつ接待レース…などという気持ちは微塵も無い。
姉さん、こいつらはガチです。
それとも単にワイが嫌われているだけなのか。




【新聞記者の予想は適当でいい加減?!】


高知の某リーディング騎手と某ベテラン騎手の競馬談義。
とても勉強になるので、横で聞き耳を立てていると




「こいつら(記者)の予想もエエ加減じゃのー。」


「いやホンマです、全く馬を見んと騎手で印うちよる。」


「こんな馬に本命うちよってからに…、勝てえ言われても無理じゃ!」



と不満タラタラ。
いやしかしね、あなた方は実際にそういう馬でも結果出されるんですから。
騎手で印をうつのはちっとも間違ってないんです。


馬:騎手は7:3とよく言われるけど、高知競馬の場合は6:4、いや5:5と言っても良いくらいです。
だって馬の場合は優秀ならば南関やJRAへ行き、そうでない馬は賞金の低い競馬場へ来るというシステムなのに、騎手は優秀なのも下手っぴも同じ競馬場に留まるのですから。
馬でいうところのG1クラスの騎手と、500万下クラスの騎手が同じレースで競い合うのですから。
それはハッキリと差が出ます。
悔しいけど、森田牧広から畑中騎手や永森騎手など他のジョッキーに乗り替わって、ウマの走りが一変するのを目の当たりにさせられましたからね…。


ほんとうに、上手い騎手とヘタな騎手はとてつもない差がある。
パッと見ですぐ分かる部分と、ちょっとした騎座のバランスや扶助の仕方などというような微妙な部分での差が積もり積もって、とてつもない差となって結果に表れる。




ヘタクソなのに馬質に恵まれただけでリーディングを獲る騎手、G1を勝ってしまう騎手、というのは存在しない。




それだけは確実に言える。
結果を残す人は、皆まちがいなく上手いのです。
少しづつ、少しづつでもいいから、そのレベルに近づけて行かないと。




というわけで昨日、高知競馬での騎乗を無事終えることができました。
ファンの皆様、馬券ではご迷惑ばかりおかけしましたがご声援ありがとうございました。




最後のモー展
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