99年…?
ということはまだ未成年だった気もするがそれはさておき、亡くなった後藤浩輝騎手の応援馬券として保管してある99年桜花賞複勝100円。
屋根裏部屋を掃除してたら出てきた。






とにかく馬が好きで観はじめた競馬。
乗ってるジョッキーとかどうでもよかった。
「ほら、武さんは背がシュッと真っ直ぐで綺麗でしょ。」
などと言って、寧ろ母親のほうが騎手をよく見てたな。




芦毛馬や追込み馬をひたすら応援するだけの競馬ファンだったのが、次第にジョッキーの騎乗フォームを意識して見るようになったのは99年、この頃からか。
アメリカ武者修行から帰ったばかりの後藤騎手、ほかのジョッキーとは明らかに違うアメリカ仕込みの騎乗フォームが当時は目立っていてカッコいいなあと、密かに応援してた。
ビューティグローの桜花賞騎乗で後藤さんが関西にやって来る、「これは観に行かねば!」と思い立って仁川までチャリを飛ばして行ったんだっけ。




同じ99年の年の瀬に、逆瀬川ステークスをマチカネトリスタンが勝ったレースを観て、これが衝撃だった。
鞍上ミルコ・デムーロの馬に貼りつく様な独特の騎乗フォームは当時も話題になった。
進路に迷った結果、この頃すでにジョッキーになることを志していたので、もし自分がレースに騎乗するなら後藤やデムーロみたいなカッコいいフォームで乗ったる!などと考えてた。
実際、自分が新人でデビューした頃はそんな感じの姿勢の低いアメリカンスタイルな騎乗フォームで、見た目のカッコ良さばかり気にしてた。
その頃は良い馬にも多く乗せてもらえていたし、それでよかった。
ただしシニアとなり減量が取れてからは、そうはいかない。
チャンスのある馬がなかなか回って来なくなり、遅い馬をどうにか動かそうと試行錯誤してるうちに、次第にアブミは長くなり上体は起きて、騎乗フォームはなんだかガタガタになってしまって…。




馬の首を一生懸命押しても、馬は速く走ってくれない…
という結論に達して、とにかく下半身や身体すべてでなんとか馬を動かそうと、今現在もあれこれ試してるんだけど、でも思えば後藤騎手もミルコも肘を使って馬の首をゴリゴリ押してたなあ。
アブミを思い切り短くして、馬の耳に拳が届きそうな位置でゴリゴリ押す。
北米のジョッキーなどはみんなそう。
あれでどうやって動かしているのか。
実際に実績あげてるんだから意味があるんだろうけど、こればかりは分からん。




自分の場合は騎乗フォームがどうのより、相変わらずレース勘が絶望的に悪いので、まずそこからなんやけど。