中学の頃、ユニオンやシルクやキャロットといった馬主クラブのカタログをこっそり取り寄せてました。
未成年だからほんまはダメなんだけど。
中でもお気に入りだったのはラフィアンで、


「この馬は手先のバネが〜 」
「体質がゴムまりのようで〜 」
「芯力があって〜 」
「飛節の伸びが〜 」


といった岡田総帥ならではの解説が面白くて、勉強そっちのけで毎日眺めては
「このポートマリヤ94は中距離でオープンまで行ける!」
などと友達に分けわからんことを言う痛い中学生だった。
まあポートマリヤ94(後のマイネルアンカー)は未勝利に終わり、自分の相馬眼の無さに呆れたもんだが。


そんな影響で自然とマイネルの馬を応援するようになり、特にマイネルガーベという馬が好きで、走るレースは全部ビデオに撮った。
オーシャンSを勝った時のビデオテープはまだ実家にある。



写真はマイネルガーベ
…ではなくてそのソックリさん。




ウチの厩舎のエイトゥーゼッドという馬なんだが、顔が似てるので自分は「ガーベさん」「ガビー」などと呼んでる。
JRA抹消後、高知でレジェンドとなったマイネルガーベと同じく、
この馬も都落ちで地方に転厩してきて以来、タフに連戦連勝で地元のホースオブザイヤー(年度代表馬)にまでなった。



ところが去年あたりから次第にズブさを見せるようになり、今年はさらに酷くスタートからまともに追走すらできない。


「申し訳ないけど自分じゃ動かせない、もっと腕っぷしの強いジョッキーに替えて。」


と自ら申告したものの、他のジョッキーでも結果は変わらず、引退が決定。
故障したりボロボロになっての引退は悲しいけど、まったくの健康体で実力もある馬を諦めて引退させるのはジョッキーとしては悔しい。


今後は調教師のファームでのんびりするようなので、たまには会いに行くか。



本家マイネルガーベはというと20歳を超えた今も健在で、兵庫県の乗馬クラブでのんびり過ごしているようです。
(麺ダイニング月乃家さんのブログ情報)