B'zのイレブン。
競馬ファンならすぐ分かるけどジャケットはこれ、94年のジャパンカップやね。




だいぶ画像は加工されてるけど、手首を寝かさない手綱の握り方や、ややアブミを深めに履いた足なんかはマーベラスクラウンの南井さんそのもの。
ジャケット裏面には


「2着のパラダイスクリーク、それからエルナンド、ナイスネイチャもいるし、フジヤマケンザンの顔もチラッと見えてるな…」


などと呟くと、


「……(なんだコイツ?!)」


と気味悪がってる嫁さんの視線を横から感じた。
いやいやマニアックとかじゃなくって、ある程度の競馬ファンならみんな即答できるような常識なんですって。




このCDがリリースされたのが2000年。
キックスやB'z、ZARD大黒摩季PAMELAH…。
ビーイング系のメジャーどころはほとんどCDを買い揃えて聴いてたのに、この2000年以降はサッパリ。
オーストラリアに渡り、騎手となるため競馬にすべてを捧げてしまった20代の青春を取り戻すべく、今になって少しづつですが2000年以降のCDを買って聴き始めているところ。
「コブシヲニギレ」とか良いね。




ジャパンカップといえばちょうど先日あったばかり。
2000年以降日本の競馬にも疎くなってしまっている、そんな自分でも豪華メンバーだと分かるレース。
スミヨンに乗り替わりという時点で予感はしてたけど、やっぱりエピファネイアだったか。




改めて感じたけど、JRAのジョッキーは「道中の折り合い」をとにかく重要視してるように見える。
そこまで長く持つ必要があるのか、と思うくらいのプラップラの長手綱で乗るジョッキーの多いこと多いこと。




かつては岡部さんが、馬に自主的に走らせるような騎乗をされていましたが、そのほうがレースの動きに対応し易いし、なにより前向きに集中させて走らせるというのはまず基本で大事なことなんじゃないですかね。
いつの間にか「武豊スタイル」のジョッキーが量産されたようで。
岡部さんをずっと見てきたのであろう北村宏司ジョッキーなどは、他と比べるとだいぶ短く手綱を握っていますが。




長さだけでなく、手綱の握り方そのものが多くの日本人と外国人とでは違う。




上が日本人(福永、武豊、津村)で、下が外国人(ブドー、ムーア、マニング)。
JRAのジョッキーの多くは手首を寝かせて指の感覚だけでフワッと握っている、
それに対して外国人はシッカリとブリッジを作ってガッチリ握っているのが一目瞭然で分かります。




そう言うおメェはどうなんだと聞かれたら、自分は上の日本人スタイルで乗る癖がついています。
そのためオーストラリアではよく怒られるし、「そんな握り方で引っかかるウマを抑えられるわけがないぞ。」と注意されます。
どちらが良いかは分からん。
いろいろな乗り方を知って、引き出しを多くしておいたほうが良いとは思うので、新しい乗り方にはそれとなくチャレンジしてるけどなかなか上手く行かない。




まぁとにかく、折り合いを重要視するあまり、JRAのジョッキーは特に行きたがる馬の場合、慎重にスタートさせた結果どうにも位置取りが後方からとなってしまう傾向のように思います。
でも競馬は先行が絶対有利なスポーツで間違いない。
同じ馬に外国人ジョッキーが乗った場合、臆することなく良いポジションを取りに行き、そこで我慢させますね。




エピファネイアが圧勝する様子を見て、そんなふうなことをダラダラと考えてました。
とは言っても、エピファネイアの勝因は距離延長、叩き2走目など他にも大きなものがあるでしょう。
福永ジョッキーはジャスタウェイというお手馬がいたとはいえ…、これには同情。
自分から乗り替わったウマに勝たれる、というのはジョッキーM.Moritaも数え切れないほど経験がありますが、全身が震えるほど&壁を殴りたくなるほどメチャメチャ悔しいです。




暮れの有馬記念も引き続き豪華メンバーのようで楽しみ。
騎手の乗り替わりもいくつかウワサされているので、新しいコンビの人馬の相性はどうか、そのあたりも注目やね。