て、手首が…




「お前、手首がなんか変やぞ」


「手首がおかしい、それは直しとけ」






なんか手首が違うらしい。
馬乗ってる時に、手首とか拳のカタチがどうも違うと…。
要するに手綱の握り方が間違ってるいうことか。
もう10年前、馬に乗り始めたばかりの頃からずっと言われてるんやけどね。





で、結局どういうふうに手綱を持ってしまってるのかというと、しっかりと角度をつけて握らずに、手の輪の中にそのまま手綱を通してるだけ。(左ね)
これだと手綱の操作に指や手首などがちゃんと使えず、腕もだらしなく外に広がります。
でもこう握ることで、ハミから自分の腕の付け根までが一本の手綱のような感じになり、ハミ当たりがよりソフトになって馬もリラックスしてくれるんです。





一時は直そうと努力もしたけど、ここ数年は誰にも注意されないし、もう好き勝手に乗ってる。
実際、注意されるどころか「手がソフトハンドでいいねー」と言ってもらえることすらある。
気性の燃えやすい、イレ込みやすいタイプの馬の騎乗依頼が「相性良さそう」という理由で来たりもするし、それは良いこと。




ただしその代わり、ハミ当たりとか関係なしに力でガツーンと持ってくような馬は苦手。ほんとうに苦手。
JRAの現役でいうならたぶんマイネルスケルツィ、過去の馬ならタイキブリザードといった馬のようなタイプかな。
抑えられんわ。腕が吊る。



つれたつれた (エルくらぶ)

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