そんなわけでしばらくの期間、入れ歯生活を余儀なくされました。
ジョッキーはこうしてヘッドバットをよく喰らうので、みんな前歯がボロボロなんですわ。





一般紙の朝日新聞にまで載ったローブティサージュの件、
「虐待」という過激なワードも手伝って、なんだか必要以上におおごとになってしまった。


JRAの職員がなぜ非難されるのか、これはまったく不可解。
ネットの匿名掲示板ならまだしも、競馬雑誌やオーナーサイドまでがJRAを非難するコメントを出しているのが信じられない。




映像を観た限り、まったく普通で当たり前のことをしているだけ。
これをもし「虐待」と感じる人なら、端っから競馬なんて観れんわ。
たとえば調教でのゲート練習などテレビの映らないところでは、馬の耳をわし掴みにしてムリヤリ押し込んだりもしてるけど、そんな裏の光景を見せたらどうなることやら。




仮に不必要なムチがあったとしても、事前に「極度にムチを嫌がる」など旨をハッキリと伝えてきれてなかった調教師やジョッキーの責任。
JRAの職員が非難されるのはおかしい。



だいたい、スターターは台に上がって赤い旗を振るだけが仕事、と一般の人は思ってるのかな。
もしレースのスタートが5分、10分でも遅れれば、いろいろな所に多大な迷惑がかかるので責任は重大。
先にゲートインした馬も長く待たされれば、イライラして暴れて危険な状況にもなる。
ゆっくり時間をかけたくてもかけられない事情があるんです。
スムーズに全馬がゲートインできるよう、あらかじめ出走馬の癖などをリポートして最善の策を立てて準備してくれています。
スターターやゲート係員のことをよく知りもしないで叩くのはやめてほしい。




自分は騎乗鞍のないヒマな日は、ゲート係員として働いたりもするので、彼らの仕事の大変さ危険さは知っています。
オーストラリアでは、最終レースの枠入り時には必ず


「今日は一日ありがとう、サンキュー。」


とジョッキーはみな労いの声をかけます。
JRAにはそういう風習は無いのかな…、もうちょっと裏方さんに感謝の気持ちをもってもらいたいね。