流血


「Bleed(血を流す)」
としか言わんから正しい名前はわからんのだけど、オーストラリアにある伝統的な療法ですわ。


馬はバケツ2、3杯ほどの血を流しても平気で、しかもすぐに再生するんです。
放牧から帰ってきた馬、よその厩舎から移動してきた馬、血液検査の結果が思わしくなかった馬、などはこうやって古い血をわざと流して新しい新鮮な血に置き換えさせる、という療法。
もう今ではだいぶ年配の調教師や獣医さんしか行わなくなった。


見知らぬジイさんがふらっと厩舎にやってきて、いきなり馬の首の血管をナイフで切りつけたときは
「殺される!」
と事情を知らなかった自分はパニックになったものです。
でもドバドバ大量出血してるというのに、お馬さんのほうはノホホンと大して気にしてない様子。


もうとっくに廃れたと思ってたけど、今日およそ10年ぶりにやってるのを見た。
何度見てもちょっと衝撃的で慣れんわ。