ギャップというものは厄介やね。
馬場への出入り口、ウマが出たり入ったりするために柵が途切れてる部分をギャップというんですが。
まだ調教の途中なのに馬がフラフラっと外へでようとしたり、いろいろとトラブルの起こりやすいポイントなんです。




土曜日の朝ですが、今期2度目の落馬やらかしました。
追い切りのまさに最中に、馬がギャップで外に出ようと急にグイィーーンと方向を変えたので、こっちは見事にふっ飛ばされて地面にグモっ。





「すげえ飛び方やったぞ。」
「映画のスタントマンみたいなアクションやな。」




などとジョークをとばしてくるオッサン連中。
約60kmのスピードからの遠心力に耐えられるわけないやろ。
そらスタントみたいな落っこち方するわ。





先日のG1マイルチャンピオンシップでなにやら審議があったという噂を聞いたのでレースを見てみました。




事の発端はコスモセンサー(和田)というように言われてるけど、それより先に逃げたシルポート(川田)がちょうどギャップの部分でやや内側にササっていたため、内ラチがまた入った時に外へ一頭分ほど進路を変えることに。
それと同じタイミングで、シルポートエイシンアポロンの間を突こうとした和田騎手が苦しくなり、やや強引なプレーになってしまったということやね。
京都の外回りコースは、4角回ったところで内にぽっかりとギャップが出来てしまうので、特に逃げ馬のジョッキーはコントロールが難しいことがあると思う。




もうひとつのポイントは、エイシンリアルインパクトの間で閉められそうになったサダムパテック武豊)が、こちらもやや強引に間を割ろうとしたため、余波がさらに大きくなって外へ続いてしまったという結果に。




一歩まちがえれば大事故につながりかねないような出来事だったわけなんやけど。
でも個人的に、和田騎手や武豊騎手のプレーは許容範囲とみています。
やや強引な騎乗ではあるけど、危険騎乗にはあてはまらない。
あそこで引いてしまうような弱腰では、レースになんか勝てません。




もし自分がサダムパテックに騎乗していたとしたら…、




間違いなく手綱を引いてしまってたね。
いつからこうなってしまったのか。
デビューした頃はもう少しガッツ溢れるプレーをしてたように思うけど。