MEN IN BLACK
抗生物質を点滴で打ってたのが終わり、退院できることになりました。
で荷物まとめてたら、病室にスーツ姿の男二人現る。
なななんでっか、あんたら。
なんも悪いことした覚えないけど。
そしたら月刊「trackside」の取材やて。
そういや前からそんなこと言ってたな。
一時は騎手をやめながらも、言葉の問題を克服し騎手復帰、そして念願のメトロポリタンでの騎乗…
と、書きようによってはドラマチックにもなるということなのか、来月の「trackside」に1ページ、maki-morita記事を書くんだそうで。
で、いろいろいろいろ聞かれてんけど、まぁ気のきいた答えがしてあげられなくて、相手かなりガッカリさせてもうたみたい。
―あなたの1番好きな馬は?
「チーズケーキ。」
…誰それ?てか馬の名前?
ってな反応。
もっと有名な馬を言ってほしかったんやな、すんません。
―あなたの尊敬している騎手は?
「クレイグ・ムーン。」
―クレイグ・ウィリアムス?
「ちゃうわい、クレイグ・ムーンや。アリスのリーディングジョッキー。」
と言うと、はぁ……と頭を抱えて明らかに困ったような表情。
シェーン・ダイとかユタカ・タケとか、もちっと有名なG1ジョッキーにしとけって?
でもムーニーは、デビューした時から常に目標にして、ヒマあれば騎乗ビデオを何回も見て研究してきたから。
―あなたの騎手としての目標、なにか勝ちたいレースなどはありますか?
「50歳になっても騎手でありたい。」
あぁ、ジャパンカップとかメルボルンカップとか、そういう答えを期待してるんやな…とは分かってたけど、まぁそれが正直な答え。
でももうちょっと、夢とか大きな目標はもったほうがええよな、と反省。
ちょっと現実的になりすぎてんのかな。
まぁとりあえず、その来月号の「trackside」ができたら送るわ。
待ってて。