溜め殺し


溜め殺し。


おもにネット上で使われる競馬用語のひとつです。
誰とは言わないけど、特定のジョッキーを揶揄するのに使われることが多いようです。




やっぱりね自分も一応ジョッキーですから、同業者が「溜め殺し」などという言葉で批判されてるのを見るとカチンと来るわ。
おまえらは何も分かっちゃいないと。
たまたま結果が出なかっただけで、安易に溜め殺しとか言うのはやめてくれ。




…とは言ったものの、




まぁ名前を挙げるなら、オリビエ·ペリエ騎手とクリストフ·ルメール騎手。
溜め殺しなどとは無縁のお二人。
彼らの騎乗っぷりを一言で表すならとにかく「ソツがない」。
他の日本人ジョッキーが、わざわざ最後方近くまで下げて折り合いに苦心してるような馬を、特に全盛期のペリエ騎手なんかは事も無げに好位置でピタっと折り合わせ、4コーナーでは実にスムーズに外へ出しゴーサインを送るんですな。




これはもう、どこのエリアに行ってもそうだけど、その地区のリーディングを獲るようなジョッキーはみんなソツがない。
負けてもしょうがないな、と見てる方も納得できる競馬をしてくれます。
英語で言うところの"every chance"というやつね。




奇抜な戦法や思い切ったイン突きなど、一か八かのギャンブル的騎乗を成功させて勝利をかっさらって行くジョッキーも上手いんだけど、
でも本当に名手と呼べるジョッキーというのは、有力馬に確実にevery chanceを与えて毎回上位に持って来る人のこと。
これがどんなに難しいことか…。




見習時代、再三チャンスを与えられたにも関わらず、本命馬を飛ばしまくって伸び悩んだ自分が言うんだから間違いない。説得力がない。






今日の夕食



きのことリークのスープ。
リークは縦に割ってちゃんと中を洗わないと、食べるときに砂がジャリっ!ときます。今日は大丈夫やった。