骨折してまいました。
で今日の午後、手術を行います。
まさか折れてるとは思ってなかったんやけど…。


何が起こったかって、きのうの朝の調教中1歳馬に跨がって歩いていると、前からやって来たのはG厩舎の馬に乗ったM・ニールソン騎手。
この騎手、「美男子」という言葉がピタリあてはまる甘いマスクの持ち主で、女性ならずとも魅き付けられてしまう不思議なオーラを放っている。
その彼に軽く声をかけて、そしてすれ違ったその時!


自分の乗ってたウマがニールソンオーラに魅かれたのか、急にそっちへ方向を変えてついて行こうとしたのです。
どこ行くねん!と方向を正そうとしたその瞬間、ニールソン騎手のウマが後ろ蹴り!
が〜やめて〜
自分が乗ってるのは期待のデインヒルダンサー産駒なのに!
と思ったら、蹴り上げた脚はウマではなく、自分の足にヒット。


「なんや〜よかった、ウマじゃなくて…」


と本気でそう思ったんやけどね、その時は。
ウチの期待馬が調教中に蹴られて負傷したということが以前にもあったので。
自分の足やったらネタで済むわ。


…なんて思ってたのに、打ちどころが悪かった。
次の瞬間ピキーン激痛が走って、こらアカンわ〜と馬上でうずくまってたら、異常に気付いた調教師数人が駆け寄ってきて、下馬しろと言う。
泣きわめきたいくらい痛かったけど、まぁそこはグッとこらえて安全な場所まで移動。
とはいっても強打しただけで、実際何ともないんやろな…と思いつつジーンズをまくり上げてみると、あら〜お見事。
ヒザがぱっくり開いて出血してました。
そら痛いわな。
これは縫ってもらわなあかんから病院行けや、と言われたのでAユミさんに連れてってもらうことに。
それにしても


「So which horse kicked you?」


などと、こんな時にまで英語で話しかけてくるAユミさん。
日本語は禁止、というルールは作りましたけども、こんな非常時は日本語で頼みますわ。


そして病院に着きお医者さんに診てもらうなり、信じられない事態の連続。
レントゲン撮って見てみると、ヒザのお皿の部分が十字に割れてるでねえの!


「ボルトで固定する手術を行わなければなりません。すぐに別の病院へ移ってもらいます。」


とドクター。
服を脱がされ、点滴を打たれ、ごっついギプスをはめられ、そして救急車に運びこまれて移動。
まじで…。


今日はポートオーガスタで7鞍も騎乗予定やったのに!
そのうちトップハンデの馬も2頭いて期待大大やったのに〜!!
これ以上ないというくらいヘコんだまま、アシュフォード病院へ到着。
しかしここの看護婦さんはみんな気さくで明るいし、この病室も居心地ええし、だいぶ精神的に回復しました。
しばらくここで療養したいねんけどな。
ま、手術が終わればすぐに出されるんやろな。
全治は約8週間ということで、この間何をしようか考え中。
しかし足一本不自由やったら、あんまりいろんなこと出来んなぁ。