暗黒の11鞍


シャオシンジュ 2着
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1コーナー回る時点でもう外の3番手と体勢は決まったんだから、そのポジションであとは折り合いに専念すべき。 なのに無駄に上手に乗ろうとか余計なことを考えているから、向正面でペースが落ち着いた際に抑えきれずそのまま強引に行ってしまい、勝ち馬に格好のマークとされる展開。 3番手でキチンと我慢させ、400mからのスパートで先頭に立つ展開だったならじゅうぶん逃げ切れていたでしょう。
オーストラリアと違って、ノーカバーのスリーワイドでも構わないのよ、特に高知のようなダート戦では。




オレンジウォーク 5着
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3番の馬にずっと外に張られて馬場の悪いインコースを走らされる展開。 もっと早い段階から主張してその前へ出るか、抑えて後ろにつけるかしないと。 ここでも判断があやふや。




サウスカントリー 3着
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「君はアブミが長いな、もう少し短くすれば見栄えも良くなる。結果が出ていなくとも、見た目が格好良ければ良いウマに乗る機会は減らないぞ。」
と、ある他の厩舎の先生から助言を頂きました。 周りと比べて鐙が長いのは自覚していました。 まずは乗り慣れた馬から、一つ二つホールを上げて乗るようチャレンジしてみます。
 



ロングトレイル 3着
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内の別府騎手の馬がポンと好スタートを決めたので、その後ろについて行こうとするも、思ったほど別府さんの馬が二の足がつかないのでどうしようかと迷ってるうちに1コーナー。 そのまま大外をブン回しつつやっぱり前に行くという、何ともむちゃくちゃなレースぶり。 こんな競馬でよく3着に粘ってくれたものです。




フリークウェーブ 10着
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6枠の永森騎手が得意のスタートで好ダッシュを決める。 もうその時点でペースをつくる馬はほぼ決まってるんだから、自分は素直に下げて後ろについて行く選択をすべき。 なのにまた中途半端に押して出て行こうとするから、 (…お前まだそこにいるんか?!) と永森騎手も内心えらい迷惑だったでしょう。 それに気づいてようやく抑えて下げようとするも、ヒールをクリップしそうになり馬がバランスを崩して、結果として自爆。 勝てると期待したレースだったのに、馬のリズムを狂わせてしまい惨敗。




キタノナガレボシ 5着
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「せっかく良いスタート切ったのになぜ行き切らんの?! あそこで抑えちゃダメ!! 高知は特にそう!!」  
全くその通りです。 いつも差してきている馬だから、行き切るという選択肢が頭にまるで無かった。 抑えて行くにしても、もっと早い段階から決めてポジションを取っていかないと。 いつまでも 「あっ、どうしようかな…。」 と迷っているから、第1コーナーで大外に振られる結果に。 勝てる馬だったのに勿体ない。




ジョージバジー 3着
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なぜ最内を突いたか…。 前2頭の真ん中を、あるいはワンテンポ我慢して大外を回せば差しきれていたのに勿体ない!!




リュウハヤブサ 10着
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土曜日のオレンンジウォークと全く同じミス。 前へ出るか後ろへ引くか決めかねたまま1コーナー。 よりによって同厩舎のグリッターパールに内から体当たりをかましてバランスを崩させてしまうという失態。 吉本さん申し訳ありませんでした。




下手な乗り役が土日あわせて11鞍も騎乗すると、実にこれだけのミスが出てくる出てくる。




さすがに顔に出てしまったか、


「オッ!! どうした、暗いな!!」
「森田サーン、元気出してください〜。」


などと先輩や歳下のジョッキーにまで言われる始末。
騎手や調教師の先生、ほんとうにいろいろな方からアドバイスを頂くのに、一向に進歩のない自分に対してさすがに失望した。



相変わらずの判断ミスと、その判断の遅さ。
しかし判断ミスについては人間誰にだって、トップジョッキーにだってあること、この際はそう割り切ることにします。
とにかく来週からは、判断が遅れないよう瞬時に動いていくことを心がけます。
レース中いつも迷いに迷いまくってノロノロしてるから、それが負の連鎖につながる。




いつも自分の嫁さんに対しては
「ボヤボヤすんな、もっとテキパキ動け。」
などとエラソーに嫌味言ってるのにね、この人は。




レディーファーストの国から来ました()笑

Men's Exclusive、
英語で書くとべつに普通だけど、カタカナ縦書きでこれを馬柱で見たときは 「面随クスクルー??なんやこの馬名??」 と思ったもんだ。
97年のスプリンターズステークス外国招待馬。




しかし日本の競馬というのはほんとうに、メンズ達のイクスクルーシヴな社会だなあと、実際に働いてみて感じる。




たとえば某地方競馬場の検量室には、女性用の更衣室とトイレが無いんです。
女性騎手が二人、現役で所属し活躍しているのに。
パートの奥様方も検量室内で大勢働いておられるのに。
よく暴動が起きないもんだ。





これはオーストラリアの、とある競馬レースの結果。
Maki Moritaの馬がこのときは1着。
そして以下、モリー、エリー、ケイト、ミスティ、サシャ、リサ、ケイシーと女性騎手ばかりが続く。
厩務員だって女性のほうが多いし、女性調教師も数多く活躍している。
この日豪の差は何なのか。




やっぱり女性騎手は華があるし、もっと日本でも活躍してもらいたいとおぢさんは思う。
女性騎手の☆-1kgはオカシイだろ、と男子から反対意見が出るくらいの活躍を期待。




騎手や馬の世界に興味はあるけど二の足を踏んでいる、という女のコがいるなら自信を持ってチャレンジしてもらいたいです。
騎手にとって必要なのはとにかくバランス、あと度胸。
体力がなくたって、身体の使い方でどうとでもなる。
厩務員は多少の体力は必要だろうけど、騎手に関しては男女のハンデは無いと自分は考えます。
リサ・オールプレスや高知の別府真衣騎手などが、150cmあるかないかという小柄なのにビッシリと直線追ってくるのを見れば分かる。
あの岩田騎手だって人より体力がなくて苦心した結果、独自の騎乗スタイルを編み出してトップに上り詰めたんだから。




それでもやっぱり、まず女性が入って来やすい環境づくりというものも大切なんですよ、競馬組合さん。
まずは男女別のトイレと、それから喫煙ルームを設置して検量室内は禁煙にしましょう。






(モー展2度目の出演)
「レディーファーストの国の人間だから、女性には優しく接する」などとのたまう森田氏。
ウチの奥さんが聞いたらフンと鼻先であしらわれそうな発言である。


R2 横浪メランジュ特別 メイショウショウキ 4着
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R5 C2C3混合 キタノナガレボシ 3着
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「ほ、本命馬での信頼性はありませんが、たまに中穴を持ってきます、ハイ…。」
と紹介式で語った高知の森田牧広騎手。




確かにコイツはそうだわ。
本命馬ではしょうもない騎乗ばかりする。
かといって毎回ハデに着外に飛ばすワケでもなく、馬の力で着に残したりもするので、モリタだからといって端から切りにくい。
人気薄の差し馬では用ナシかと思いきや、たまに3着あたりに持って来て三連複に絡んで邪魔をする。
それならばと「三連単モリタ3着付けで勝負や!」というときに限って、見せ場なく沈んだり。
とにかく騎乗ぶりが安定しないので、馬券を買うファンからすると鬱陶しくてしょうがない存在でしょう。




高知競馬を観ていればすぐ分かるけど、やはり赤岡修次騎手の安定感、信頼性の高さはすごい。
特別スタートから押していくわけでもなくジワッと先行させ、向正面でムリなく徐々に加速し気がつけば4角で先頭という、実にソツのない安定した勝ちパターン。
また、抜群のスタートセンスから確実に先行させ有利なポジションを奪う永森大智騎手の今季連対率は4割を超え、こちらも安心して馬券を預けられる。




よく 武豊はウマに恵まれているだけ。」 などとトップジョッキーの陰口を叩く人がいるけど、何も分かっちゃいない。
実力馬に騎乗し、
ソツなく誘導し、
確実に勝たせる―――。
コレがどんだけ難しいことか、アンタたちはこれっぽっちも分かっちゃいない。
トップジョッキーは例外なく、皆それが出来る。




森田が日本初勝利を挙げた馬ビービーブレインが、今週はベテラン西川騎手が騎乗して勝ったけど、終始安心して観ていられるレースぶりでした。
わずかに出負けして明らかに動揺し焦ってコース取りも強引になってしまった、先週の森田とは大違い。
このへんは単に技術面の問題でもあるけど、やはりジョッキーとしての度胸の問題でしょう。




紹介式で 「本命馬での信頼性は無いけど…、」 などと予め自らへのプレッシャーを下げておこうなどという軟弱な心構えがそもそも間違いや。
そこはブーイングを承知で、


「赤岡さん?大したことない。高知で天下を取るのはワイや。」


とでも宣言してハードル上げるくらいのハートの強さがないとイカンでしょ。


毎度毎度パドックでオドオド余裕の無い森田騎手の顔つきが、さて来週は少しは変わっているのか注目やね。





(緊張して噛みまくりのモーニング展望)


オーストラリアのジョッキーはレース中、けっこう馬上でうるさく言う。




「ア゛ァァーーーッ!!」 とか 「ゲラァーーーップ!!」
などと奇声や怒号を飛ばしたり、あるいは




「ツシュッ!!」 「フォゥッ!!」 「☆×@○!!!」 とかね、
口のどこから発してるんや?というようなナゾの擬音をも駆使して、なんとか馬を動かそうとするんです。




ところが日本のジョッキーはというと、大人しい大人しい。
勝負所4コーナーでも、直線でも、みな静かにひたむきに追ってるんです。
「ア゛ェェェーーッ!!」だの「ン゛ブン゛ーーッ!!」だのと、ワケわからん奇声や擬音を発してるのは自分だけ。




もしかして、周りのジョッキーに状況を混乱させる恐れがあるから、あまり叫ばんほうがええのかな?
迷惑かもしれんし、しばらくは静かにしとこうかな?




…と思ってたら大間違い。
日本のジョッキーも叫ぶときゃ叫ぶ。
ココぞという時には怒号を飛ばす。
昨日の開催では、してやられた。



森田牧広、コイツはしかし2着多いねー。
この2つのレースでは、ともに内のウマと比べて手応えは断然優勢なのに、直線で負い負けして逆に突き放されるという無様な敗戦。
同じジョッキー相手に、まったく同じ負け方。




外から余裕で交わして「よし勝った!」と確信した瞬間、内の宮川騎手は右ムチで叱咤しつつ怒声を飛ばして物凄い迫力で気合いを入れるんです。
すると止まりかけた馬がシュッとまた伸びる。
負けじとこっちもオージー仕込みの「キィェェーーッ!!」とかいう奇声と擬音で対抗するも、完全に追いの迫力で負けた。




技術で劣る三流ジョッキーがトップジョッキーに食い下がるには、せめて気合いだけは上回ってなきゃいけないのに。
これでは2着3着が多いのもしょうがない。
確勝級のウマを先生に用意して頂いたのでなんとか日本初勝利できたようだけど、まだまだ信頼して馬券は預けられんな、森田君。




念のため、日本の騎手は怒号は飛ばすけど擬音は発さない。
「フュッ!!」とか「プシィィッー!!」とか擬音マツリ状態なのはオージーだけ。
擬音マツリ言いたかっただけちゃうんか。




須藤凜々花爆誕日特別 フリークウェーブ 2着
http://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?calYYYYMM=201511&raceDy=20151123&opTrackCd=55&raceNb=8&sponsorCd=29&bitrate=2


C3-10 シャオシンジュ 2着
http://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?calYYYYMM=201511&raceDy=20151122&opTrackCd=55&raceNb=7&sponsorCd=29&bitrate=2


陽之助大智慧太特別 ビービーブレイン 1着
http://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?calYYYYMM=201511&raceDy=20151123&opTrackCd=55&raceNb=4&sponsorCd=29&bitrate=2


日本の競馬とオーストラリア競馬の違い、
ショックを受けたランキング・トップ20発表。




【20位】 布製の手綱
ガッチリとハミを掛けていくオーストラリアではゴムのグリップ手綱が主流。 布製の手綱でどうやって馬を抑えこむのかと心配したけど、日本の馬はとてもハンドリングし易く調教されているので問題なしです。




【19位】 馬房が狭い
あまり馬房が広すぎると馬が不安がってしまう、という理由らしい。 なるほど、とは思うけどもし馬が暴れた際に厩務員さんの逃げ場所がないのが怖い。 オーストラリアでは、厩舎のエース期待馬であるほど、広くて日当たりの良い開放的な馬房を与えられるようです。 文化の違いやね。




【18位】 馬栓棒
「ませんぼう」、コレの外し方がわからなくて数分格闘してたら、心優しいNさんが教えて下さいました。 馬が潜ろうとしたり、頭をぶつけたり、脚を引っ掛けたりしないかと、見慣れないうちは心配になります。




【17位】 騎乗してから腹帯締め
おそらく外国からやってきた乗り役すべてが、まず最初に戸惑うであろうことがコレ。 これは人も馬も、慣れの問題。 跨がってから腹帯を締めようなどと馬上でゴソゴソ動くと、オーストラリアの馬ならどこへ飛んで行くか分からない。 ところが日本の馬は慣れているせいか、特に気にすることも無く普通に歩いてくれる。




【16位】 元気でイキイキとした馬たち
これだけ数多くレースに使われているのに、ガタがきてる馬、どこか歩様のおかしい馬というのはほとんど見あたらない。 やはり進上金が担当厩務員さんにも入るという日本独特のシステム上、「オレの大事な馬」という意識が強く、ほんとうによく手をかけて面倒をみられている印象。 オーストラリアじゃ自分とこの馬がレースで勝とうが負けようがステーブルハンドの給料には影響しませんから。 「ここを痛がってます!具合が悪いです!」などと報告しても聞いてないフリされますからね…。




【15位】 お行儀の良いお馬さんたち
レースにおいてまず衝撃的だったのは、スタート前の輪乗りでしょう。 出走馬がみんな行儀良くグルグル回ってるんです。 フリーダムでシッチャカメッチャカなオーストラリアでは考えられない話。 向こうの乗り役のレベルが低いこともあるんでしょうが、やはり馬が普段からきちんと調教されているためでしょう。




【14位】 終始ヒマそうな誘導馬
お行儀の良い輪乗りもそうだけど、返し馬も楽チン。 みんなスーッとキャンターでスタート地点まで問題なく行ってくれる。 誘導馬のクラークに牽いてもらわないとゲートまで辿り着けない癖馬がオーストラリアにはゴロゴロと沢山いるけど、日本の誘導馬なんてまるで仕事する必要ないもんね。 レースより先に、まず無事にスタートを迎えさせることで相当の神経を遣わされるオーストラリアと違って、日本では若馬の新馬戦でもない限りまずその心配は無い。



【13位】 バケモノ級の暴れ馬
多少ヤンチャで手のかかる馬はいるけど、どれもこれもが常識の範囲内。 バケモノみたいな異常な馬はいない。 やはり日本のほうがゲートや調教の審査基準が厳しいためでしょう。 たとえばゲート内でちょっとでも暴れたり立ち上がったりすれば、すぐに再審査。 それを野放しにしておくのがオーストラリア。




【12位】 1頭につき1人で信頼できるゲート係員
経験あるスタッフが出走頭数ぶんの人数をきちんと確保できているのは、ほんとうに有り難いし安心できる。 馬の扱いもよく知らないシロウト同然の係員やスターターを雇わざるを得ないのがオーストラリア。 我慢に堪えかねたジョッキーが、スターターに対し文句を言ったり暴言を吐いたりなどという状況は日本では皆無。 繰り返すけど、スタートを迎えるまでに余計なことに神経を遣わされずレースに集中できることが、ジョッキーとしては本当に本当に助かります。
オーストラリアよ、見習え!




【11位】 耳を絞って怒る馬
人間が近づくと、耳を後ろに絞ってカッと威嚇し、噛みつこうとさえしてくる馬が日本には比較的多いように感じます。 オーストラリアでは一部の牝馬のみで、ずっとフレンドリー。 開放的なヤードでストレス無く過ごしているためでしょうか。 オーストラリアが日本に優っている、数少ないポイントのひとつ。




【10位】 どろんこ馬場
話には聞いていたけど、雨が降って重馬場になるとタイヘン。 泥という泥が容赦なく飛びかかってきて、その度に重ねたゴーグルを一枚ずつ慎重に剥がさないといけない。 クソ忙しいレース中にそんなチマチマした作業出来るかあ!と乱暴にバッと外そうとすると、重ねたゴーグルがまとめて全部取れてしまうという災難に。 バイザーも慎重かつ一気に外さないと、鼻のとこで引っかかってフガー!フガー!と呼吸困難で死にそうになった。 この一連の作業はいまだに慣れない。




【9位】 ボタンを押す騎手
芝のレースと深い砂のレースでは、馬の走り方がまるで違う。 初日はとにかく馬を上手に追えなくて戸惑った。 腰やら下半身でガッツリと押し出してやらんと動かないしリズムが合わない。 オーストラリアでは滅多にやらんけど、所謂「シッティングプッシュ」や「的場ダンス」と呼ばれるあの乗り方も多用する。 ちなみに高知のジョッキー間ではその乗り方を 「ボタン押しよる。」 「あいつ、またピョコピョコと尻でボタン押しよるわ。」 などと表現するのが面白い。




【8位】 礼儀正しいジョッキー
尊敬するリーディングジョッキーから突然 「すいません森田さん、次のレースの馬よろしくお願いします!」 などと言われ、「は?何のこっちゃ?」 と曖昧な反応でポカーンとしてたんだが、どうやら他人が調教に乗ってる馬に自分がレースで騎乗する場合、必ずこうして挨拶するらしい。 なんとまあ礼儀正しい社会ですこと。 トップジョッキーが他人の馬をかっさらって行くのは、実力社会のオーストラリアじゃ当たり前。 ましてモリタ程度の三流ジョッキーなんか、誰も気を遣われず挨拶なんてされんわ。 高知のトップであるN騎手からいきなり頭を下げられて、わしゃ面喰らってしもうたよ。




【7位】 女性騎手☆の−1kg
先日ミシェル・ペインがメルボルンカップを勝ちました。 オーストラリアでは女性のジョッキーは当たり前のように活躍しているし、男性と比べてハンデを感じているとは彼女達自身は微塵も思ってないでしょう。 そこは各地方競馬組合のいろいろな思惑があるのだろうし、自分などが余計なことを言うのは避けるべきでしょうが、このルールはなくしていいと思う。 もし自分が女性騎手だったら、こんな差別はいらない。 同じ土俵で、同じ条件で勝負したい。




【6位】 ジョッキー自ら装鞍
まさかと目を疑ったが、自分でやるのか…。 原則として、ジョッキーは検量室から出てはいけないことになってますから、オーストラリアでは。 人手が足りなければ、他の厩舎の馬でも装鞍を手伝ったりと、皆で助け合っているのがまた印象的。




【5位】 寝て、乗って、寝て。
調整ルームの隣が検量室…、コレがどういうことか分かりますか。 自分のレース直前まで自室で寝てられて、起きてすぐ検量、最後のレースが終わればソッコーでシャワーを浴び、ものの30分で自室のベッドに戻りグーグー寝れるんです。 考えられん…。 「海外ではレース直前まで外でショッピングしたり、ビーチでのんびり出来るんです。」 などと調整ルームの存在を疎ましく言う日本のジョッキーがいるけど、あなた分かってませんね、調整ルームの存在がどれだけ便利か。 外部の余計な誘惑から遮断されて集中できるし、サウナは24時間いつでも入れるし、洗濯や掃除などはルーム常勤の奥様方がやってくださるんです。 まさに至れり尽くせり。




【4位】 玄関でスッポン
レースを終えて調整ルームへ戻ると、玄関で常勤の奥様方が待っておられるんです。 「あたしらが洗濯するから早く服を脱いで」と。 女性の前で裸になるのは失礼ですから、端っこのほうで脱ごうとすると、「泥が散らばるから、そこで脱がないで!」と逆に怒られるんです。 私らに遠慮は無用よ、と言ってくださるので構わず玄関でスッポンポンになり風呂場へ直行ですわ。




【3位】 花形の職業
オーストラリアではジョッキーというのはカジュアルな存在。 レースが終わればファンの方に混じってパブで酒を飲むし、「アイアムア・ジョッキー!」と名乗ったところで「は?それで?」という反応でしょう。 ところが日本へ来た途端、ファンの方にいきなり握手を求められ、色紙にサインなどという初体験までさせて頂きました。 あらためて、騎手というのは花形の職業なんだなと感じます。 夢を壊さないよう、立ち振る舞いには気をつけたいと思います。




【2位】 横断幕
まさかと思ったけど、マイ横断幕ですよ…。 身内が作ってくれたのではなく、地元の有志の方が作成してくださったのです。 パドックを回ってるときにこれを見ると、「ヨシっ!」と頑張る気になりますよね。 あらためて、有り難うございます。






【1位】 牝馬の体型
日本の女性はみんな細すぎる。 なぜなのか。 華奢で可愛い女のコが好きだという日本男児も情けないが。 顔のメイクとかどーでもええから、もっとトモや尻にバーンと肉つけてナイスバデーじゃないとセクシーとは言えんじゃろ。 ウチの奥さん見てるのに大丈夫かコレ。





今週の高知競馬・森田牧広騎手。
あのね、


2、3着で多く入着を稼ぐ調教師は腕が良いといえるけど、
2、3着が多く勝ちきれない騎手は腕が悪いんです。


これは覚えておきましょうね。
調教師とちがって、騎手は1着にならなければ意味がないから。
レース中どこかで何かしらのミスをしてるから勝ちきれないんです。




14日11R フリークウェーブ 2着 10人気
http://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?calYYYYMM=201511&raceDy=20151114&opTrackCd=55&raceNb=11&sponsorCd=29&bitrate=3


15日8R キタノナガレボシ 2着 3人気
http://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?calYYYYMM=201511&raceDy=20151115&opTrackCd=55&raceNb=8&sponsorCd=29&bitrate=3




いろいろ訳あって、ここしばらく馬の仕事を離れ、こんな建築資材置き場でアルバイトしておりました。


何気なく見かける「安全第一」という表示のあるこういった現場では、冗談ではなく普通に人が死ぬ。
ほんとうに安全第一で作業しないと、ちょっとしたミスが死亡事故に繋がる。


競馬のジョッキーっていうのは、大観衆の目の前でハデに落っこちるもんだから「危ない職業」と認識されているようだけど、ジョッキーより殉職率の高い仕事なんてゴマンとある。
警察官や消防士、トラック運転手、建設作業員、とび職、漁業、それから重機や農薬を扱うので農業もたいがい危ない。



ジョッキーは特別危ないわけではないですよ的な話をした後でなんだが、きのうの高知競馬、森田牧広騎手は見ていて危なかった。
あんな騎乗をしていては命がいくつあっても足りない。
ヘンな所に突っ込んでいって、危うく落馬してもおかしくないプレーが二度ほどあった。


コイツの場合、べつに乱暴な騎乗をしてるわけではなくて、単に馬をきちんとコントロールしきれてないだけ。
引っ掛かって持ってかれたり、フラフラと真っ直ぐ走らせられなかったり。
馬をコントロール出来ないということは、スタート後のポジション争いや勝負所での捌きにおいても脇が甘くなりがちで、腕の良いジョッキーにスッとインを掬われたりするんですよ。
なかなか成績が上がってこないのも当然といえる。


レース後の本人の反省コメント。




 「本日はあいにくの雨天の中たくさんのファンの方にご来場頂き有り難うございました。
ただ、森田牧広応援Tシャツを着たボクのファンの女性は今週も見あたらなかったね…。 ああそうか、雨天でジャケットやコートを着たせいで下に隠れて見えなかったんだろうね。 推定1500人の森田ファンの方、来てくれてありがとう。 来週もよろしく。」




07/11/15
ブラウニクル 8人 9着
マサノエクスプレス 6人 7着
08/11/15
グリーンザナドゥ 10人 7着
キタノナガレボシ 4人 3着
https://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?raceDy=20151108&calYYYYMM=201511&opTrackCd=55&raceNb=5&sponsorCd=29
リュウハヤブサ 8人気 5着
https://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?raceDy=20151101&calYYYYMM=201511&opTrackCd=55&raceNb=9&sponsorCd=29
ブリージーデイズ 9人気 11着
ナムラカモン 3人気 5着


イイデセゾン
皐月賞3着、日本ダービー3着だった脇役。
美男子だったトウカイテイオー、派手な流星栗毛イブキマイカグラなど同世代のライバルと比べて、外見もとにかく地味で特徴のない馬だった。


ただしこの馬がシンザン記念でみせた豪脚、
最後方から差し切った共同通信杯のレースぶりは、当時小学生だったMorita少年の脳裏に強烈に焼きつきました。




将来もし自分がジョッキーになるなら、こういう派手な追い込みをして勝ちたい…




などと密かに思ってたんだが、実際にジョッキーになってみたMaki Moritaはというと、勝ちレースのほとんどが逃げ先行という真逆のタイプ。
大外からスパッとまとめて差し切った、というレースは1度か2度しか記憶に無い。
オーストラリアは先行有利という傾向にあるのでしょうがないんだが、それにしても後方から馬群を捌いて上がって行く、という技術がヘタすぎる。
力のある馬に乗せてもらって、先行して押し切るという、そういう競馬ばかりなんよなあ。




Makiの好騎乗で勝たせてもらった、ありがとう!!とオーナーから感謝して頂けるような、そんなレースをひとつでも増やしていきたい。
ボケッーと何も考えてないようだけど、これでも研究したりいろいろ工夫しながら騎乗してるんですよ。





ところで高知競馬のナゾの新人、森田牧広騎手。
なんとかデビューにこぎつけたようです。




最初のコーナーを回りきれず外に大きく膨れたり、
有力馬を平気で着外に飛ばしたり、
前騎手会長の西川騎手の顔を左ムチで思いきり叩いたりなど、
人迷惑なミスはいくつかあったものの、致命的なやらかしはなく無事にデビュー週を終えることが出来た模様。


いきなり最初から6鞍もチャンスを頂けるんだから、恵まれたものです。
初心と感謝の気持ちを忘れずに、頑張ってもらいたいですね。


本人のオフィシャルコメントは次の通り。


 「観客席を見た限り、ボク目当ての女性ファンは今日のところは0人だったようだね。そのうちスタンドをMakiファンで満員にしてみせるさ。」




01/11 R4 5枠5番 キタノナガレボシ 2着
http://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?calYYYYMM=201511&raceDy=20151101&opTrackCd=55&raceNb=4&sponsorCd=29&bitrate=3


01/11 R9 6枠6番 リュウハヤブサ 4着
http://www.oddspark.com/keiba/ArchiveMovie.do?calYYYYMM=201511&raceDy=20151101&opTrackCd=55&raceNb=9&sponsorCd=29&bitrate=3