キングオブカンガルーアイランド

maki-morita2008-02-16

maki-morita、


KIカップ勝ちました!




これまでの騎手キャリアの中でいちばん大きなタイトルやな。
とにかくホッとした、の一言です。
これは結果残さなシャレにならんって、プレッシャーめちゃくちゃ感じてたから。


というのも、騎乗馬スマートジェムはあの国際派ジョッキーDDのお父上BD調教師の管理馬。
ところが有力馬にも関わらず、レース2日前の時点でジョッキーは未定。
騎乗可能なジョッキーは4人、その中から誰を選ぶか…と考えた時に、


「その4人よりも、見込みのある日本人のジョッキーがいてる」


とBD調教師にアドバイスしたのが息子のDD騎手でした。
今日はほんとは騎乗予定がなく、厩舎に残って作業する予定やってんけどね、


「おめぇ、1鞍のためにKIまで来る気ねえか?」


などと尊敬する大先輩から聞かれたら、そらぁもう「ハイっ!」て二つ返事するしかないでしょ。
てなわけでレース2日前に急遽騎乗が決まったのでした。
恐れ多くもあのDDから推薦されたわけやから、これは結果出さなアカン!ってものすごいプレッシャー。
普段から無口な自分が金曜の朝からさらに無口になって、先行馬なのに大外枠引いてしまったから最初のコーナーまでにどうやってポジション取るか…、とかそんな展開を何度もシミュレートして考えて、夜もあんまり眠れんかった。


ところがレース、いざスタートしてみれば内の2頭がスーっと行ってくれて、自分は事もなげに絶好の3番手をゲット。
もうこの時点で自分の仕事は半分終わったって感じ。
あとはおウマさん次第です。
でまぁ結果は、自分の期待以上の手応えで4角を回り、直線堂々と抜け出しての快勝でした。


やった!というよりも、ホッとした安堵感で一杯やったから、やれやれという表情で戻ってくると そこにいた記者やらカメラマンがしきりに
「スマイル、スマイル!」
と言ってくる。
ガッツポーズとかしてあげたいねんけど、馬に乗っかってるので一杯一杯やから許して。


というわけで、カントリーといえどもKIカップという大一番のために飛んできて(今回は飛行機)そしてキッチリ勝利さらって行くんやから実にスマートですな。
これを機に「善戦マン」「プレイス大王」から脱したいものです。