赤白ギザギザの覆面がおもしろカッコイイ、
…そんな理由で子供の頃応援してた馬がいました。




競馬に詳しい方なら「グランド牧場の馬か。」と分かるんでしょうが、あの時分はまだなにも知らなかった。
その前年にイエローブルームという牝馬が、これと同じ赤白ギザギザの覆面で桜花賞トライアルを走り2着、
その馬が半姉だということも、もちろん当時は知らなかった。


下級条件ですら惨敗をつづけてたアイアムフェアリーが、お姉さんのイエローブルームと同じく桜花賞トライアルレースで突如2着に激走し、優先出走件を得たときはテンションが上がったもんです。
桜花賞当日は、テレビの前でドキドキしながらレースを観ていました。


なんにも知らなかったあの頃は、ほんとうに純粋に競馬を楽しんで観てたなあ。
大人になっていろいろ情報を知るようになって、さらに自分自身が競馬サークル内で働くようになると、まるで競馬の見方が変わってしまって何だかね。




ちなみに、そのアイアムフェアリーが桜花賞のスタートで派手に3馬身出遅れたのはヒミツ。




アイアムフェアリーに声援を送った桜花賞からちょうど20年、今年はレッドリヴェールという馬に注目してたんですが、惜しかった。


勝ったハープスターの豪脚もすごいけど、場内を沸かせたのはフクノドリームの大逃げ。
その鞍上の名前を見て、まさかと思ったけど横山典さんの御子息でしたか。
いや〜ジョッキーデビューしてるとはね、知らんかった。
世間知らずにも程があるな。


横山和生騎手、
乗ってるときの姿勢は親父さんにソックリだし、馬上でのバランス感覚もさすが。
G1でこういう思い切った騎乗ができるハートの強さも親父譲りなんかな。
調教師からそういう指示が出ていたとはいえ、実際に行動するには勇気が要るんですよ。




親父譲りといえば、うーん自分は何ひとつ良いところを受け継いでないな。
クラシックのレコードや楽譜に囲まれるという環境に恵まれて育ったのに、どうにも音楽の才能のほうはね…。
両親から受け継いだのは、フラっと家を出てどこかに行ってしまう放浪癖くらいか。