様式美といえるね、有力馬をこうも平気で飛ばすのは。
もっとも、鞍上M.Moritaが嫌われたのか最終的なオッズはずいぶん上がってたけど。




上手いジョッキーというのは、スタート後のポジション争いでスムーズにスッと自分の場所を難なく確保するんです。
シドニーとかメルボルンのレース見てると、レースがスタートして200mもすれば馬群がきれいな縦二列に並びます。
ところが田舎競馬だとこうはいかない。
M.Moritaは特にコーナー入るまで3ワイド、4ワイドで取り残されてるシーンがよく見られるね。




M.Moritaというジョッキーのマズイ点をひとつ挙げると、前の馬との間隔を一定に保つのがヘタ。
ヒヅメがぶつからない程度にピタっと後ろに付かなきゃいかんのに、衝突を恐れてか必要以上に空けてしまって、それで他の馬に割り込むスキを与えてしまうんです。
ガツガツ気性の激しいジョッキーならそこで「オイ〜ッ!!」などと叫んで牽制するんやけど、自分のポリシー(笑)としてそういう行為はしません。
スキを与えてしまった時点で自分の負け、無用なトラブルを避けるためそこは手綱を引いて譲ります。





きのうの第1レースの敗因は、開幕週で先行馬に有利な高速馬場だったにも関わらず後方に位置してしまったこと。
先行有利なことくらい分かってたけど、例によってポジション争いの過程で脇が甘くなり、他馬に割り込まれ割り込まれ…気が付いたら最後方だったという。





第2レースは外枠ながら好スタートを切ったので先行しようと前へ出て行くと、今度は内のほうから「マキー!!」などと牽制する声が。
そんなに声張り上げなくても、アンタの姿はちゃんと視界に入ってますよ。
それよりあのね、叫んだら叫ぶでそのあと何らかの行動を取りなさいよ。
手綱を引いてこっちにポジションを譲るか、あるいは位置を押し上げてこちらの内側へ馬体を併せるか、どっちかしてくれないと外に振られて不利だしそっちも危険な目に遭いますよ。
いつ閉められて接触事故が起こってもおかしくないような位置でジーっと動かない、その神経がまず理解できない。
レース後に注意しても分かってくれない。
もうちょっとちゃんとスクールでこういうのは指導してくれませんか?
ジェラルトンのような田舎だと周りも同じような荒っぽいジョッキーばかりだから構わんけど、同じことをシティーの競馬場でやると他のジョッキーからの信頼をどんどん失ってやって行けなくなるから。




ウチの州でいえばJ.Noske、M.Grantham、B.Paterson、R.Forrestといった早い時期からメトロポリタンで頭角を現す見習いジョッキーは、みんな他のジョッキーに対して敬意を持って自分勝手なプレーはしない。
技術があるから、そういった傲慢なプレーをする必要がないとも言えるね。






まぁ要するに、
技術もなければ人を押しのけるガメつさもないM.Moritaは、本当に使えないジョッキーだというこった。