シoア「ウマは! 人間のエゴ全部を飲み込めやしない!」


こちらの牝馬、残念ながら先日のレースで脚を痛めてしまいました。




歩様が乱れた時はドキっとしたけど、不幸中の幸いというか、競走生命に関わるような怪我ではないようです。
今年はここまでずっと酷使されてきたからな。
脚の怪我という残念な形であれ、この馬がようやく休養できるということで正直ホっとしたわ。
牧場でゆっくりしてくれ。









…と、ここで終わる話ではないのだ。
そのレースの翌々日、信じられないことに調教師がその馬に鞍を付けようとしてるやないか。
休養じゃなかったの?! 一体なんのつもり?!




「もう痛がってないから大丈夫。」




ってアンタね。 ちょっと触診したくらいで、走らせてもみないで「痛がってない」とかよく言えるわ。
それより第一、脚がこんなに腫れてるのが見えないん?!
今休養に出せば3カ月で戻って来れるのに、無理させてもしパンクしたらそれで終わりや。 そんなことも想像できんのか?




自分はあくまでジョッキーなのでね、調教師の判断したことに口出しは普通はしないんやけど、でも今回は別。
「こんな状態で乗りたくない。休養させるべき。」とハッキリ言いました。 嫌われても構わん。




いちおう主戦で乗ってる厩舎なので、ほんとうにガッカリ。
自分たちの都合ばっかり、馬のことなんてちっとも考えてないんやね。