I’m from 東ナダ

いきなり電話で取材来ました。
男女一人ずつジョッキー選んでそのプロフィールを紹介しよう、という定期的にやってるコーナー。
ついに自分へバトンが回ってきたか。
こういった質問は、海外で友達や知り合いができると必ずされるので、海外旅行を考えておられる方は今のうちから練習しておきましょう。


★ニックネーム★


Makiやな。
KazuyoshiやNobuyukiなどは長くて覚えてくれないので、自己紹介する前にニックネームを考えておきましょう。


★プレイスオブバース★


出身地。
絶対に聞かれる質問。
JAPANなのが分かりきってる場合、KOBEとか都市名で。
その場合、メインランド(本州)なのかホッカイドーなのかリトルアイランド(四国?)なのかすぐに言えるようにしときます。
えーと「九州」はどう説明すればいいのかな…と難しく考えてしまうのが日本人の悪い癖やな。
そこはサクサクっと答えて、「KOBEはコールドだけどスノウは降らない」などと続ければ、とりあえず会話は弾みます。


maki-moritaは関西人であるがために、その悲しい性か、こういう質問をされるとどうしても中途半端にボケようとしてしまいます。
「JAPAN」じゃおもんないし、「KOBE」でも簡単すぎるし…というわけで咄嗟に「イースタン・ナダ」と答えときました。
「ゴッズ・ドア」とか「ディープ・エ」でも良かってんけど。


★デイトオブバース★


生年月日、つうか年齢は必ず聞かれる。
ここのリストにはないけど、兄弟はいるか、親は仕事なにしてんのかも必ず聞かれる。


★スターサイン★


あまり聞かれないけど、自分の星座が英語で何と言うのかくらいは知っておきましょう。
関西人maki-morita、ここでもその本能を中途半端に発揮して
「OTOMEZA。」
などと日本語で答えるも、普通に
「pardon?」
と聞き返されたので「virgo」と訂正しときました。


★ホビー★


趣味。
ないなぁ、ほんま。
とにかく返答に困った。
頭の中ではひたすら
「趣味はのぞきでもない、ストーカーでもない、風俗めぐりでもない…」
などと変な単語しか思い浮かばない。
関西人とかではなく、ただのエロオヤジやないか。
返答に困ってるとインタビュアーが
「休みの日は何をしてますか?」
と聞いてきたので、
「ずっと寝てる。…あぁもう、趣味はスリープってことにしてください。」
と言うと彼はなぜかそれにウケて爆笑。
うーむ、日本人とオージーとでは笑いのツボが微妙に違うようである。


★フェイバリット・フード★


たまに聞かれる。
素直に好きなもので答えて良いけど、
「ニクジャガって何?今度つくって食べさせて」
という展開になりやすいので、自分の得意な料理を言うのも良いでしょう。
maki-moritaはブロッコリーアルファルファ、ズッキーニと、普段の主食を並べときました。
インタビュアーはここでようやくmaki-moritaが変なヤツと気付いた様子。


★フェイバリット・ムービー★


よう聞かれるなぁ。
ジョッキーどうしの世間話も映画の話題が多い。
自分は映画ちっとも観ないから、
カラテ・キッドのマスターミヤジの本名がモリタだって知ってたか?!」
などと言われても、「へえ〜」などと素っ気ない返事しかできん。
映画は観とくべきやな。


★フェイバリット・アクター★


映画は観ない言うてんのに、たて続けにこの質問や。
空欄はアカン、言われたので適当に「Billy Bob Thornton」と答えてしまった。
面白くもなんともない。


★フェイバリット・ミュージック★


これもメジャーな質問。
「キックス」と即答しそうになったけど、洋楽のほうがええよな、というわけで却下。
「スリムダスティ」だの「ジョニー・キャッシュ」だのと答えてオヤジ調教師をヘタに喜ばせると、「今度カラオキで歌えや」ということになりかねんので、ここも無難に「PLACEBO」で流すことに。
「ロック」とか「フォーク」とかジャンルで答えるのが最も無難。


★フェイバリット・カラー★


黒。
これはあまり聞かれない。


この後はひたすら「尊敬する騎手は?」「フェイバリット・ホースは?」などと馬関係の質問が続き、
そして最後に


★アンビション/ゴール★


将来の夢、目標やな。
「結婚。」と即答したら
「あ、競馬騎手としての目標です。」と即で返ってきた。
まあいつも通り「64歳までジョッキー続けること。」と言うと、
「64?ビートルズの歌みたいですね…、キミはなかなかユーモアのセンスがあるよ。」
などと何だか褒められて電話インタビューは終了。


イースタン・ナダ」とかいうふざけた答えがそのまま載るのかと思うと少々うしろめたいが、まぁよかろう。
このmaki-moritaプロフィールはトラックサイド紙8月号に掲載予定です。