鍵師物語

つい先日、ハイウェイのど真ん中で車のタイヤがパンクしました。
どうすんの、これ......と途方に暮れかけましたが、タイヤの交換くらいは意外と簡単にできるモンなんですね。自分でも驚きました。







そして今朝、またもトラブル。





締め出されました。
そんな今どき......とお思いでしょうが、オートロックでない車+注意力に欠ける人間=締め出し、は珍しくありません。 とはいえ情けなくなったね。
他のみんなはとっくに帰って自分一人ぼっち、さすがに今回は途方に暮れました。
とりあえずカギ屋さんの番号を調べて電話してみましたが、「$160かかる」と言われたので、「高けーよ!」と言って電話を切りました。
自力で頑張ってみますか。






そこで持ち出したのが、ランジング用の長いムチです。
これをドアの隙間から車内に強引にねじ入れて、ドアロックをひと突きしてやろうという力技な作戦。
しかしこのランジングウィップというのは、長さはじゅうぶんながら、曲げたり変形させられないので思うようにいきません。
とりあえずクラクションを「プーーー」と押して鳴らすことには成功しました。
うーん、意味はないけど妙な達成感はある。
す、すげえよ!!締め出されてるのにクラクション鳴らすなんて、すごくねーか!?






バカはほっといて次の作戦です。
針金。
まぁ王道です。なぜ最初からこれをやらなかったのか。
調達してきた洋服のハンガーをバラして、ウインドウの隙間から差し込んでみます。
しかしやみくもにガチャガチャやってても無駄だと分かったので、じぃーっと隙間から中をのぞいてみると、「ははぁ、ここがこうなって......」と自分でも何となしに構造が分かってきます。
ここかな?と思ってフックを引っ掛けてみたところビンゴ!!
カタンと音がしてドア開きました。




すごい!!
自分って才能あるかも!?
よーし、次はナショナルバンクの金庫をこじ開けたる!!






教訓:
スペアキーをかならず持ちましょう。