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なんと並み居るウエストコーストの強豪オープン馬達を相手に、直線堂々と抜け出す横綱相撲、レコードのおまけつきでした。
あれ、勝ってもうた〜ってな感じ。
自分の好騎乗で勝ってよっしゃー！ではなく、１２０％馬の実力でねじ伏せた勝利やったから、あら〜ほんまに？という感じ。
だって調子は良いとはいえ、格下のこの馬がまさか…しかもコースレコード！？
レース後、スターターのおっちゃんが騎手ルームまでやって来て
「おめでとう。」
と言って握手してくれたのでした。自分も気持ちをこめて
「ありやとざいます！センキュー！！」
実は今回の勝利は、このおっちゃんの助力によるものも大きかったのです…。
調子が上向くに伴い、ゲートの中で辛抱できなくなってきたシドニー、今日も繰り返し立ち上がり、ゲート係員の手を焼かせることに。
パニック状態になって立ち上がるわけではないので、馬も人も怪我をするなどの心配はなさそうだけど、これでは出遅れるやろうなと覚悟しました。
しかしスターターのおっちゃん、他馬との兼ね合いでタイミングが難しい中、シドニーの態勢が整うまで待ってくれて、そしてまさに
「よし、今や！」
と思った時にボタンを押してくれたのでした。
終始、外々を回らされる苦しい展開となりましたが、ブリンカーを外した効果で折り合いが以前よりつくようになり、また団子状態のわりにペースは速く、追走はいたってスムーズ。
そうやって道中脚を溜めれたことで、今日は勝負所での反応が格段に良かった。
スーっと上がって行って４角先頭、直線は200mしかないポートオーガスタ、そのまま余裕で押し切りました。
スターターのおっちゃんだけでなく、レース後はいろんな方から
「おめでとう」
と言っていただきました。
なんせ去年の９月以来ですからね、ＴＡＢミーティング（TVで全国中継される）での勝利は。
１０か月ぶり…長かったな。
ラジオの実況も、馬の名前より
「マキィモリータァ！！」
と騎手の名前を連呼するもんだから恥ずかしかったわ。
なんや、またmaki-moritaが勝ちよったんか。いつも通りやな…なんて思われるくらいもっと勝たないと！
Ｐ．Ｓ．
その夜、マネージャーのＧ・マーティン氏からメッセージが届き、
「よくやったぞ、シドニーストリート！！」
……。
大坪さんやないねんから。馬名はしっかり覚えてくださいよ。
