キャロットクラブと私


シーザリオの日米オークス制覇...
ハットトリック香港マイル制覇...
アロンダイトJCダート制覇...




輝かしい成績を誇るキャロットクラブ。
しかしそんなキャロットにも、GIどころか重賞で入着すらもできない弱小クラブ時代があったのをご存じだろうか?
幾多の素質馬が現れてはブレイクできずに消えてゆく、もどかしい敗北の歴史....。



オンユアサイ それまで連対率70%という素質馬が2連勝で挑んだ初の重賞の舞台。まさかの故障、競走中止。思えばこれがケチのつき始まりでした。


ポジー 芝ダートで9勝を挙げ、一躍クラブの看板馬に。GI天皇賞秋でも僅差の5着に入るが、重賞勝利は果たせず。


セイレイ ヒシアマゾンと同期のマル外牝馬。芝に変わって負けなしの2連勝、さぁこれから!という時に無念のリタイア。重賞制覇の夢は15年後、孫のナカヤマフェスタによって叶えられる。


ケイズドリーム 38戦目でようやく掴んだオープン入り。その次走GII京都記念でまさか悲劇が待っていようとは。王者テイエムオペラオーの後方で、儚くもターフに散る。


ケイズエンジェル 鮮やかな新馬勝ちのあと、いきなり挑んだGIで5着。夭折した兄の分まで!!と期待は高まったが、その後15戦して1つも勝てないまま引退することになろうとは...。


ジムカーナ 豪快な追い込みで3歳時につばき賞、若駒Sを連勝。重賞制覇へ夢が膨らんだが善戦止まり、その後は準オープンで頭打ちという競走生活となる。


ソウシュン デビュー4戦目のGIII共同通信杯、シンガリから大外一気の追い込みで僅差の3着。その後60戦して1億円以上を稼ぎ馬主孝行するが、重賞を期待された3歳時の姿はそこになかった。


ケイズヒーロー デビューから2連勝でオープンのシクラメンS勝ち。新たなるダート界の大物!?と噂されるが、以後はまったく精彩を欠く競馬ぶりでフェードアウト。


クロンヌドール 的場騎手とのコンビでデビュー2連勝。血統、馬体、大物感溢れる競馬っぷりと文句なく、第2のエルコンドルパサーと呼ばれるが、以後は一介の条件馬へと陥落し地方転出。


ミッドタウン 中山1600mのスペシャリスト。デビューから6戦5勝、1番人気で迎えたGII京王杯SCは惜しい4着。その後、この馬の歯車が狂いはじめる...。



ブレイクできそうでできないもどかしさ。
そこになぜかmaki-morita自分自身これまでの騎手生活を重ねて見てしまう。
最後の世代ミッドタウンが重賞を勝てないまま2000年、クラブ代表が変わりリニューアル。
するといきなり一世代めのトリリオンカットが鮮やかに重賞制覇。
それまでのグリーンヒルSとは無関係のノーザンF購入馬での勝利に、正直フクザツな気持ちでしたが、リニューアルなしでは今も日陰の道を歩いてたかと思うと仕方のないことか。




ジョッキーmaki-moritaも、成績を向上させるためには思い切ったリニューアルが必要なのではないか。
騎乗フォームなど技術面、戦略やらコース取りなど、見直せるところからもういちどチェックしていこうと思います。



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